一言でいうと、自分の現在地を把握するスキルです。

作業の区切りや時間経過などの特定のタイミングで、
図面や仕様書などを見て、競技課題の全体像を振り返ます。

そして、今行っている作業の内容やその方法が、
作業全体の中でどのような位置づけなのか確認します。
そしてそれが、自分の立てた計画の通りなのかを確かめます。

予定通りであればそのままに、もし予定と違っていればどの後の作業を調整します。

不安などの感情負荷が高かったり、時間圧などの時間負荷が高かったりすると、
こうした全体像の確認をしなくなります。

確認をしないと、例えば全体のするべき作業の中で本来はそんなに時間をかけてはいけないような要素に対して、
時間をかけすぎてしまうといったことが起こります。

技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?

いつ?
作業の工程の区切りや、一定時間が経過したタイミングで。
どうやって?
セルフトーク:計画や今やっていることを確認するような言葉

現在地を確認
いまやっていることはこれでよいんだっけ?

イメージ:
作業の全体のフローチャートや、その中での今の位置。地図などにたとえてイメージすることも

動作:
イメージを補助するジェスチャーなど

これをやるとどうなるの?

やると
作業が想定した計画の通り進められているかを、正確に把握できます(モニタリング)。
確認をパターン化しておけば、確認のために必要な認知負荷を減らすこともできます。

もし想定とずれている場合は、速やかに調整することができます。

やらないと
その時点で想定していたのとは違う作業を行ってしまっていても気づきにくくなります。

また、気づいたときは作業ミスが起こったり、時間損失が発生していたりしてしまいます。

日常ではどんな場面で使うの?

ものや文章を作成しているとき、
一つの作業に没頭してしまうことがあります。

また、別の作業をして戻ってきたと気、何から始めればいいかわからないこともあります。

そんなとき、全体像と、今やっていることの確認をすると、
何をどのように始め、進めればいいか効率的に把握することができます。

スキルの段階は?

グリーン

チェックの仕方は?

自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。