詳しく説明すると?
予想外のミスは、そもそも起きることを想定していないミスです。
例えば経験したことのないミスや、最近は全く起こっていなかったミスなどです。
予想外のミスが起こると、どうしてよいかわからず、手が止まってしまったり、頭が真っ白になってしまうことがあります。
このような時、ミスの対処方法をミスの制御5と同様に過去に経験したことのある対処方法のパターンを下敷きにして検討します。経験したことのある対処方法は、何を、どうすればよいか、その結果どうなるかがわかっているため、リカバリにうつりやすくなります。
その結果、その場で対処方法を考え出すよりも、効果の高い対処を行うことが可能となります。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
予想外の作業ミスをした時点で。確認している時など後から作業ミスに気づいた場合は、その時点で。
どうやって?
セルフトーク:作業ミスのリカバリに必要な時間や、作業完了までに必要な時間を確認するような言葉
イメージ:
自分が普段から蓄積している作業ミスのデータベースを思い出してイメージし、該当する、もしくは近いミスを思い浮かべるなど
動作:
イメージとつなげて、思い出したものを指で操作したり、手でどけたりして補助するなど
これをやるとどうなるの?
やると
作業ミスの対処方法を考え出し、それが良いかどうかを判断するために必要な認知負荷を軽減できます。
また、時間も節約できるため、時間資源の消費も軽減できます。
さらに、対処の見通しがつくので、安心してリカバリを行えます。
やらないと
予想外のミスは、原因や対策を想定していないことが多いものです。
そのため、予想外のミスでは、特に不安が高まりやすくなります。
その中でゼロから原因を分析し対処方法を考えることになります。
その結果、適切な対処方法を考えたり、選択したりできなくなります。
また、対処方法を考えるために時間をたくさん使ってしまい、時間資源を多く消費します。
日常ではどんな場面で使うの?
考えごとしたり、ぼーっとしているとき、電車を乗り過ごしたり、道を間違えたりします。
もしそれが大事な用事だったら困ってしまいます。
例えば慌てて降りた駅が実は急行や特急の通過駅で、実はもう一駅先まで乗ってから降りたほうが、速く戻れる場合などもあるからです。
そんなとき、これまでに似たような経験があるかを考えてみます。
そうすると、少し冷静さを取り戻し、適切な判断を行うことができます。
スキルの段階は?
グリーン
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。