共通の認識をつくる
技能伝承を効率化するとは、つまり何をすることなのでしょうか。
様々な考え方や方法論があり、
一人ひとりが想像するものは必ずしも同じではありません。
そこでこの問いにこたえるには、
まず「そもそも技能を伝えるとは?」について
共通の認識をもつことが重要です。
また、「効率化」という言葉についても考える必要があります。
従来は「このくらいかかる」と思われていたことが
より短い時間でできるようになれば、効率化したのかもしれません。
しかし、時間をかけずにやることで逆に効率が下がる場合もあります。
つまり、「効率化」とは、
単に少ない時間や労力でできることを目指すのではなく、
かけるべきものには十分かけ、
かけてくてもよいものにはかけないことを目指すのだと考えます。
整理する
共通の認識をもとに、伝えることにつながる要因を整理し、
どのようなときに伝える効率が下がるのか、
伝える効率を上げるにはどのような取り組みが必要かを、
検討することになります。
このとき重要となるのが、
「これは○○だから」や「これには○○かかるものだから」
といった先入観を客観的に検討し、
「本当にそうなのか?」や、
「もし○○だとしたら、どうなるだろう?」と
仮説を立てて考えていくことです。
人の記憶の働きに注目する
ネスでは、「人の記憶の働き」に注目して、
「そもそも技能を伝えるとは?」を定義し、
技能伝承を効率化する仕組み作りが重要と考えています。
以下は、その中心的な考え方です。
技能伝承に関する研究が示す事実や、
技能五輪で様々な職種、企業の支援を行っている経験をもとにしています。
1.技能を伝える
[公開予定]2.技能を伝える効率が下がる要因とは?
[公開予定]3.技能を伝える効率が上がる取り組みとは?
4.技能を発揮する