詳しく説明すると?
競技課題の難易度は作業量の多さや、複雑さによって変わります。
公表課題のように、客観的には誰もが同じ難易度の課題に取り組む場合でも、
より速く、より正確に作業しようと思えば、
それらに必要な工程を自分で増やす必要があるため、
やはり難易度は変わります。
一般的に、
難易度が低いものと比べて、高いものの方が完了に多くの時間を要します。
そのため、自分が達成しようとしている品質(難易度)を実現するには、
どのくらい時間資源を使うかを見積もる必要があります。
この見積もりは、作業の完成に要する時間だけにとどまりません。
作業中に起こるトラブルなどの様々なネガティブ・イベントを予測し、
バッファ(余裕時間)がどのくらい必要かも考えておく必要があります。
通常、熟練度の低い選手は競技課題そのものだけを想定し、
熟練度の高い選手は、競技課題だけではなくネガティブ・イベントへの対処も含めて
想定する傾向があります。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
競技の開始前、作業の工程の区切りや、一定時間が経過したタイミングで。
どうやって?
セルフトーク:難易度や時間を見積もるような言葉
イメージ:
時計のアイコンを工程の上に積み重ねるようなイメージなど
動作:
時間を確認する指差しや難易度の上下を手の高さで表すジェスチャーなど
これをやるとどうなるの?
やると
難易度が高い作業にも時間に余裕を持って取り組む事ができます。
その作業が思ったよりも時間を使っている場合、
切り上げるタイミングを明確に判断できます。
やらないと
難易度が高い作業では、想定よりも時間を多く消費するものです。
それが積み重なると、
競技の終盤で時間が足りなくなったり、思った品質に達することが難しくなったりします。
日常ではどんな場面で使うの?
出かける時、いくつもの路線が乗り入れている複雑な駅を使う場合、乗り換えに思ったより時間を使います。
初めてだとなおさらです。
この場合、難易度が高い外出ということになり、所要時間は多く見積もる必要となります。
買い物をするとき、必要なものがわかっていて、
それがどこに置いてあるか分かる場合はあまり時間を使わないが、
そうではない場合は、難易度が高く、時間を使います。
スキルの段階は?
グリーン
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。