作業スピードが速すぎると正確な作業は難しくなりますし、正確さを重視しすぎると、作業スピードが遅くなります。

こうしたことが起こりやすい場面があります。例えば、時間がないときは作業スピードが必要以上に速くなりやすいものですし、作業ミスが重なったときは必要以上に慎重になり、正確さを重視しやすいものです。

しかし、高い品質の作業をするには、これらを避ける必要があります。

そのため、作業スピードと、作業の正確さが最も良いバランスとなるように、常に調整しながら作業をすすめます。

もしスピードが速すぎたならブレーキをかけ、スピードが遅すぎたなら速くします。

もし必要以上に正確さを重視していたなら作業をある程度省略し、必要以上に雑になっていたなら正確さを高めます。

技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?

いつ?
作業の工程の区切りや、一定時間が経過したタイミング。
作業ミスしたタイミング、時間が遅れていると気づいたタイミング。
どうやって?
セルフトーク:作業速度や精度を確認する言葉が効果的

作業の速度はこれで良いか?5がいいのに7くらいに速くなっていないか
作業の正確さは思ったとおりになっているか?4くらいでいいのに10を求めていないか

イメージ:
ハンドルやアクセル、ブレーキをイメージする

動作:
際に抑える動きをする、ブレーキを踏むジェスチャーをする

これをやるとどうなるの?

やると
想定した通りの作業スピードで作業を進める。
しかも、満たすべき精度を得られます。

やらないと
想定した以上にスピードが速くなったり、遅くなったりします。

また、思わぬミスが発生したり、ミスに気づかなかったりします。

日常ではどんな場面で使うの?

プレゼンや研修で、話すスピード、進行のスピードが速すぎたり、遅すぎたりすることがあります。

速すぎれば情報過多になって伝わりにくくなってしまいます。
遅すぎると、持ち時間を超え、必要な情報を伝えられないかもしれません。

速さと正確さをモニタリングして、思っていた通りにできているかを確認すると、
ズレに気づきやすく、調整することも可能となります。

スキルの段階は?

オレンジ

チェックの仕方は?

自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。