詳しく説明すると?
音の聞こえ方やものの見え方といった感覚は、
その人がいる環境と密接につながっています。
例えば、狭い空間と広い空間では音の響きが変わりますし、
照明の具合でものの見え方は変わってきます。
また、人が多くいる環境では、自分では意識できないところで、
人の目が気になっていたりします。
その結果、自分では「普段と同じ」と思っていても、
実際には感覚が普段と少しずつずれたり、
知らないうちに緊張で身体に力が入っているといったことが起こります。
そして、普段と同じように作業しているつもりでも、
イージーミスをしたり、想定した以上に時間がかかったりします。
慣れない場所でも、
慣れた場所に近い感覚を持つために準備が必要です。
自分なりのルーティンや手順の構造化などの方法を、
普段から練習し、習慣にしておきます。
温度や湿度、音響や光量が素材や機器の扱いに影響する職種の場合は、
それらの具合を確かめる方法も、練習で習得が可能です。
これをやるとどうなるの?
やると
音の聞こえ方、見え方、感触、力の入り方、
動きの速さなどがズレるのを抑えられます。
その結果、訓練で行っている感覚に近い感覚で作業することができます。
やらないと
いつもどおりに作業しているつもりなのに、
いつもとは違う結果になってしまいます。
具体的には、力が入り過ぎたり、動きが早過ぎたりといった
感覚的なズレが生まれます。
その結果、イージーミスをしたり、
想定した以上に時間がかかったりします。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
:会場入りし、作業開始前の準備中に(○分前など具体的なタイミングを設定)
どうやって?
セルフトーク:
セルフ・トークの例
イメージ:
いつもの自分を具体的にイメージする。
過去に感覚がずれた経験を思い出し、調整する姿をイメージする。
動作:
身体でストレッチや特定の運動をし、
自分の感覚を確かめる。いつもと同じ音楽を、
同じ順番できく、集中を高める目的の深呼吸を行う。
どうなる? :
普段の自分を維持しやすくなります。
日常ではどんな場面で使うの?
初めて行く場所や、あまり慣れていない場所で仕事をするとき、
プレゼンや交渉をするときなどに、
「いつもの自分を維持する」方法を準備しておくと安心です。
自信をもってタスクに取り組めます。
ある人のケースでは、
「自分は起きてから2時間後に集中力が最大になるから、
大事なプレゼンはその時間になるように睡眠時間や
アポイントを設定する」などの準備をしているそうです。
スキルの段階は?
グリーン
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。