一言でいうと
- 時間資源の補充です。
- もし作業ミスなどで時間が足りないことがわかったら、本来すべき作業の一部を省略して、作業時間を補充します。
- その際に、最低限必要な時間はどのくらいか、最低限の減点にとどめるには何を省略すべきかを計算し、省略する作業を選びます。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
タイムテーブルなどを確認し、遅れに気づいた時、作業ミスをしてリカバリを終えた時、なんとなくいつもより遅いなと感じた時など
どうやって?
セルフトーク:時間や減点を分析する言葉
イメージ:
普段の訓練で使用しているタームテーブルや配点表を思い出し、必要な時間と照らし合わせるイメージ
動作:
イメージを補助するように指、手、口を動かす
初心者と熟練者の違いは?
初心者
このスキルは、初心者にとって難しいものです。なぜなら、初心者はどのくらい時間が必要かや、省略の候補の作業がどのくらいの減点かなどについて、正確にわからないからです。
「このくらいの遅れなら問題なかった」という経験を訓練ですること、それを自分の知識にして、思い出せるようにしておくことが大切です。
熟練者
このスキルに必要なのは、大まかに5つのことです。それは「足りない時間資源の量」「作業を省略して得られる時間資源の量」「作業を省略した結果生まれる減点の量」「必要な時間資源の量を最大にして、しかも減点を最小にするための計算」です。
熟練者は、上記を瞬時に計算することができます。それは、普段の訓練でスキルを繰り返し練習しているからです。訓練の中で、「どのくらい時間資源が必要だったか?」や「もっと少ない減点ですんだのではないか?」といった分析を行い、少ない減点で多くの時間資源を補充できるようになっていきます。
日常ではどんな場面で使うの?
予定に遅れていて、どうしても間に合わせなければいけないときき、「これははしょっても大丈夫」というものが具体的にわかっていると、気持ちに余裕を持てます。
セミナーや研修で話していて、終了時間に間に合わなそうなとき、内容の優先度と必要時間を予め定めておき、必要に応じて省略します。内容の質をあまり落とさず、時間内に終える事ができます。
スキルの段階は?
オレンジ
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。