詳しく説明すると?
作業ごとに適した作業速度があります。
また、自分の技能を最も良く発揮できる作業速度があります。
もし必要以上に速く進めてしまっている場合は、
作業の精度が落ちたり、作業ミスを見逃したりといった
問題が起こりやすくなります。
そうした問題を避けるために、
意識して作業の速さを落とすなどして、ペースメーキングします。
時間に余裕が無い時や、気持ちが焦っている時は、
特に必要以上に作業が速くなりやすくなるものです。
もし必要以上に速くなっていたら、それに気づくこと、
そしてあえてゆっくり作業するなど作業速度をコントロールすることが
必要です。
気づくためには、
「あらかじめ決めた作業段階で、経過時間や残り時間を確認するなど、
他の時間の制御スキルと組み合わせて使います。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
必要以上に速く作業しやすい工程や時間帯で。
例えば、
・作業ミスのリカバリ
・競技の開始直後
・競技の終盤
に起こりやすい。
どうやって?
セルフトーク:ペースを確認したり、作業速度を落とすような言葉
イメージ:
ブレーキを踏むイメージ。歯車がゆっくり回転するイメージなど
動作:
動きを意識的に遅くする。遅く歩く、遅く手を動かすなど
これをやるとどうなるの?
やると
自分が最も高い品質で作業できるペースを、維持できます。
また、想定していない作業ミスや見落としを、防ぐことができます。
やらないと
例えば、高い精度を求められる作業や、
作業を終えた後の確認などは、
速くやりすぎると、見落としややり忘れが起こりやすいものです。
結果的に時間を余計に使い、速く進めたつもりが全体的には遅くなってしまいます。
また、想定していないようなミスが起こりやすくなります。
日常ではどんな場面で使うの?
急いで出かける時、慌ててしまい、
外出してから忘れ物があることに気づくことがあります。
取りに戻るわけですが、結果的に、余計時間を使ってしまいます。
また人前で話すとき、特に時間がない中でたくさんのことを伝えようとすると、
必要以上に早口となってしまうことがあります。
そうするとを何を言っているのかわからなくなってしまい、
結果的に伝わらなくなってしまいます。
スキルの段階は?
無印
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。