一言でいうと
- 許容範囲の時間の把握です。
- 作業ミスしたり作業に手間取ったりすると、作業時間が遅れます。その遅れが問題なければ計画通り進めますが、問題があれば計画を変更する必要があります。
- 何分の遅れは問題なく何分の遅れは問題か、つまり許容範囲を、工程ごとや作業ごとに具体的に設定してあると、いざというときでも冷静に判断することができます。判断ミスも減ります。
技能五輪では、具体的にどんなときに使うの?
いつ?
作業に遅れていると気づいた段階や作業の区切りの段階
どうやって?
セルフトーク:遅れの範囲を確認する言葉
作業遅れは5分。許容範囲。
この作業で4分30秒遅れはダメ。次を速くする
イメージ:
タイムテーブルやラップ表をイメージし、最低限タイムと比べる
動作:
イメージを補助する。実際にタイムテーブルやラップ表が手元にある場合は、それを指差しして確認する
初心者と熟練者の違いは?
初心者
このスキルは、初心者にとって難しいものです。なぜなら、初心者は問題のない範囲がどのくらいなのかの知識や経験が少ない状態で、問題のない範囲を具体的に設定することができないからです。
「このくらいの遅れなら問題なかった」という経験を訓練ですること、それを自分の知識にして、思い出せるようにしておくことが大切です。
熟練者
問題のない範囲を、工程ごと、細かな作業ごとに把握しています。どのくらい具体的に把握するかは、その工程の長さによって変わり、秒単位から数十分単位まであります。
問題のない範囲が適切なのかは、訓練をとおして「このくらいの遅れなら問題なかった」範囲のデータを集め、そのデータから判断します。
また、問題のない範囲を実際の作業中に正しく判断できるかも、訓練しています。なぜそういう訓練が必要なのかというと、作業中は時間圧や作業ミスなどで認知負荷が高まり、冷静に問題のない範囲を判断できなくなることがあるからです。
日常ではどんな場面で使うの?
プレゼンや研修で、話すスピード、進行のスピードが遅くなることがあります。
遅れても大丈夫な範囲がわかっていると、遅れたことに気づいても、早口になったり、説明不足のまま内容を飛ばしたりしなくて済みます。
スキルの段階は?
オレンジ
チェックの仕方は?
自分が何かの作業やタスクに取り組む時を振り返ります。
そしてこのスキルの内容をどのくらい意識して行うか、
「1.全く行わない~5.常に行う」の5段階で回答します。