一言でいうと
思い出せないことから生まれる認知負荷
何が負荷になるのか?
作業ミスをしたとき、その対処の仕方が明らかな場合は問題ありません。しかし明らかではない場合は、対処の仕方を考える必要があります。加えて、「作業ミスの対処をミスしない」ことも大事になります。つまり、対処に時間を使いすぎたり、かえって減点を増やしたりしないようにしなければいけません。
単に対処方法を考えればよいのではなく、それが良い対処方法である必要があるのですが、いきなり良い対処方法を思いつこうとすると、ワーキングメモリには色々な可能性がぐるぐるとめぐった状態となり、どれも決め手を欠いた状態が続きます。そうすると、認知負荷が高まります。
初心者 | 熟練者 |
思い浮かばないのは、「何が負荷になるのか?」の内容に加えて、初心者はそもそも作業ミスに対処した経験がまだ少ないため、効果的な対処方法をあまり知らず、何も思い浮かばない場合もあります。 | 通常、すぐに思い浮かばないことはあまりありせん。ただし、そうなりやすい状況もあります。時間負荷や他のミス負荷が高まり、認知的な視野狭窄になっている場合、焦っている場合、全く経験したことのないミスに出会った場合などです。 |
日常では?
道に迷った時、知らない土地だとどこにいけばいいのかすぐに思い浮かびません。知っている土地なら、「ここらへんまで戻ってまた進もう」とすぐに思い浮かびます。