標準偏差を計算する
標準偏差とは、データのばらつき具合を表す指標です。
平均値ではデータの全体的な特徴を知ることができますが、実際のデータがどれくらいばらついているのかわかりません。例えばグループAとグループBで制限時間内にできるだけたくさん物を作るという課題を10回行ったとします。どちらのグループも1回あたり平均完成数は7でした。平均値だけみるとどちらのグループも同じくらいの完成数です。しかし、データの中身を見ると、随分違っていそうです。この違いを数値化できるのが、標準偏差です。
平均値の計算手順は、以下の通りです。
- 空のセルを選択する
- =STDEV()と入力する
- ()内に、標準偏差を計算したい範囲を入力する
- Enterを押す
標準偏差から推し量れることと注意が必要なこと
以下の点などを推し量ることができます
- バラツキ:平均値と組み合わせることで、データのバラツキ具合を数字で把握できます
- 偏り:平均値+/-標準偏差が測定値の上限を上回る場合や下限を下回る場合に、データが極端に偏っている可能性を把握できます(上回る場合を天井効果、下回る場合を床効果といいます)
以下の点などに注意が必要です
- 外れ値:データ数が少ない場合、外れ値(他と比べて異常に大きい/小さい値)の影響を大きく受ける
- 偏り:極端に高い値や低い値しかない場合、平均値はデータの実体を反映しない