相関係数を計算する

相関係数とは、データ同士の関係性をあらわす指標です。

例えばグループで物を作る作業を10回行ったとします。指標は各試行の完成数の集計と、協力度(メンバーが協力して作業できたかを試行ごとに1.出来なかった~5.できたの5段階で評価したもの)の2つ収集しました。相関係数は、完成数と協力できた度合いにどのような関連性があるのかを、数値化して表すことができます。

なお、相関係数は1.00〜-1.00の範囲に収まるため、論文などでは「.30」のように「0」を除いて表記することが一般的です。また、細かい単位に解釈上の意味があまりないため、小数1桁〜2桁までで表記されることが多いです。

平均値の計算手順は、以下の通りです。

  1. 空のセルを選択する
  2. =CORREL()と入力する
  3. ()内に、相関係数を計算したいデータ2つ、入力する
    1. 例:=CORREL(B2:B11,C2:C11)
  4. Enterを押す

相関係数から推し量れることと注意が必要なこと

以下の点などを推し量ることができます

  • 関係性の方向:2つの指標が比例する関係(正の相関)なのか、反比例する関係(負の相関)なのか
  • 関係性の強さ:関連するもののあまりお互いに影響しないのか(弱い相関:おおむね.10〜.30の範囲)や、お互いに強く影響しあうのか(強い相関:おおむね.50以上)

以下の点などに注意が必要です

  • 外れ値:データ数が少ない場合、外れ値(他と比べて異常に大きい/小さい値)の影響を大きく受ける
  • 偏り:極端に高い値や低い値しかない場合、平均値はデータの実体を反映しない
参考文献・URL
  • 水本篤, & 竹内理. (2008). 研究論文における効果量の報告のために. 基礎的概念と注意点. 英語教育研究31, 57-66.