オレンジ・クラスは、メダル以上の水準の技能を持つ選手です。主な目標は、いまより少しでも高い品質の作業を実現するための、絶え間ない「高速・高精度の追求」です。ワーキングメモリに生まれた余裕は、高速・高精度を実現するために再配分されます。
※下記説明事項の解説はこちらをご覧ください。

特徴と傾向


コンダクト・スキルの使用度(平均値)
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よく使うコンダクト・スキル(Conducting Skills)

情報の制御11:
全体からみた現状把握・モニタリング
全体のするべき作業のうち、現在、何をどのように進めているかを把握する

 

情報の制御12:コーピング
速度と精度のハンドリング
作業スピードとその正確さのバランスをコントロールする

 

情報の制御13:モニタリング
定点品質
定めた作業工程ごとに、完成度(品質など)を確かめる

 

情報の制御14:コーピング
情報インプットの効率化
情報や現状を理解しやすくするために、指を動かしたり声を出したりする

 

 

時間の制御2:
難易度別の時間の見積もり・モニタリング
競技課題の難易度に応じて、所要作業時間を見積もる

 

時間の制御5:モニタリング
遅れ許容範囲の設定
遅れても大丈夫な時間の範囲を、具体的に設定する

 

 


  • 羽田野・菊池(2018b)から作成。調査は、第55回技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種に出場した全選手(N=24)が対象
  • オレンジ・クラス はN=6
  • 「1全く行わない」〜「5.常に行う」で評価
  • 使用度が4以上は濃いグリーン、3以下は赤でハイライト

職種の技能の水準
(Skill Level)

  • メダル以上の水準

目標
(Target)

  • 時間内の作業終了
  • 最小限の減点
  • ワーキングメモリや時間の資源に生まれた余裕をつかって、より精度の高い作業を、短い時間で実現する
  • 妨害刺激に注意が捕まらないようにする
  • 限界を決めずに努力しつづける

重視すること
(Focus)

  • 高速・高精度の追求

↓さらに詳しく知りたい方は、以下もお読みください


利用可能なワーキングメモリの量(Available Working Memory Capacity)

  • ある程度自由に使える
  • それらを速度や精度の向上に再配分するので、実際にはあまり余裕があると感じない

認知負荷
(Cognitive Load)

  • 全体的に低い
  • 競技課題の認知負荷は高い

専門的な知識の量
(Domain specific Knowledge)

  • 非常に豊か

「もし〜なら」パターンの豊富さ(If-then pattern)

  • 詳しくて精密

意識しないで出来ること(Automatized Skills)

  • かなり多い
  • あえて自動化しないようにしていることもある