認知負荷とは?

ものづくりなど何らかの作業をしているとき、頭には様々な情報がインプットされます。この情報は頭の中で処理され、判断や行動へとアウトプットされます。この処理にかかる負荷を、認知負荷といいます。

現在私たちの研究では、16種類の認知負荷を明らかにしています。

認知負荷の由来別に、の3つのカテゴリがあります。

1.競技課題の負荷:作業に関連する情報処理の負荷

2.時間の負荷:作業の時間に関連する負荷

3.ミスの負荷:作業ミスへの対応に関連する負荷

専門的には、「認知処理の実行基盤であるワーキングメモリに過剰な認知負荷がかからないよう、処理すべきタスクを制御し、認知負荷が高い状況でも効果的な認知処理の実現に寄与する認知方略」と定義しています。

※私たちの認知負荷は、Swellerらの提唱する認知負荷理論に基づいています。
Sweller, J., van Merriënboer, J. J., & Paas, F. (2019). Cognitive architecture and instructional design: 20 years later. Educational Psychology Review, 1-32.
※認知負荷理論では、認知負荷を課題外在負荷、課題内在負荷、課題関連負荷に分けていますが、私たちはの測定では、これらを区別していません。その理由として、外在負荷と内在負荷の分類が、学習教材やカリキュラム作成等に資する知見を得ることを目的として行われていること、技能五輪の競技課題においては両者の区別が職種依存的で困難なこと等があげられます。


競技課題の負荷


時間の負荷


ミスの負荷