データの収集方法

質問に対して選択肢の中から1つ選んで回答してもらいたいとき、ラジオボタンや均等目盛をつかいます。例えば、「訓練の難易度はどのくらいだと感じていますか?」という質問に対して、「1:低い〜5:高い」までの5段階で回答してもらうなどです。以下のような特徴があります。

  • 主観的な感覚や考えなどについて収集する場合に適したデータ収集方法
  • 選択肢を一覧できる

得られるデータ

  • ラジオボタン:選択肢として設定したテキスト
  • 均等目盛:選択肢に設定した数値

注意点

選択肢が多過ぎると、回答者は判断に時間がかかります。そうした設問が複数続く場合、回答者は「決断疲れ」になる可能性があります。

多段階評定(例えば、質問に対して意見の強さを1~5を選択するなど)をおこなう場合、ラジオボタンと均等目盛では回答のしやすさやデータ処理のしやすさのに違いがあります。

データ収集方法 選択肢の明示性 数値としてあつかう処理のしやすさ
ラジオボタン 高い 数値としてあつかうためには変換が必要
均等目盛 低い そのまま使える

ラジオボタンは、選択肢の内容をすべて回答者に提示します。そのため、回答者は選択肢の内容を考えた上で判断できます。一方で、選択肢を数値として扱いたい場合は、データ収集後に数値に変換しなければいけません。そこで手間やミスが発生します。

均等目盛は、最小値と最大値の内容のみ表示され、中間の値の内容は表示されません。そのため解釈は回答者に委ねられます。一方で、選択肢は数値として登録されるので、データ収集後に数値に変換する必要はありません。