一言でいうと
連鎖反応から生まれる認知負荷
何が負荷になるのか?
軽いミスの場合、無視できるような小さな減点だったり、対処にほとんど時間がかからないものです。しかし、それが2つ、3つと連続すると、影響はばかになりません。ミスのたびにワーキングメモリは目の前の作業からミスの理解や対処に切り替えなければいけません。また、ミスが連続すると苛立ちや不安などの感情負荷が高まり、ワーキングメモリへの負担が大きくなります。
初心者 | 熟練者 |
おおむね、こうなります。その主な理由は、そもそも技能が未熟でミスを起こしやすいことに加え、一度ミスをして作業の流れが途絶えると、作業の手順や体の動きの連続性がとだえ、正しい動きができにくくなるからです。 | 通常、あまり連鎖しません。ただし、想定外の出来事が起こり、その影響度が大きくて、感情を上手く処理出来なかった場合、その後にミスを多発することがあります。金メダルや上位入賞間違いなしといわれていた選手が実力を発揮できずに終わるケースは、これが当てはまります。 |
日常では?
ペンを床に落とし、拾おうと思ったら胸ポケットに入っていたスマホが床に落ち、仕方ないからしゃがんで一緒にひろい、立ち上がろうとしたら頭をテーブルにぶつけたときなどが当てはまります。