2軸グラフを作成する
2軸グラフとは、2つの異なるデータを1つのグラフに重ねたものです。
2つのデータが、右軸と左軸に値をとるため、2軸グラフと呼ばれます。
例えば、設計→加工→組立て→プログラミングが必要な物を2つ作成し、それらを1つに統合する、という訓練があったとします。データには、作業タイプ(設計など)、負荷(主観的な大変さの評価、10段階)、タイム(完了までにかかった時間)の3列が記録されています。負荷とタイムに何らかの関係がありそうなので、直感的に確かめたいとします。こういった場合に、2軸グラフが便利です。
2軸グラフ作成の手順は、以下の通りです。
- 作業タイプ、負荷、タイムの3列の全データを範囲選択
- 「グラフ挿入」をクリック
- 「グラフの種類」をクリックし、「複合グラフ」を選択
- 「カスタマイズ」→「系列」→「すべての系列を選択」を「タイム」に変更
- 「軸」が「左」になっているので、これを「右」に変更
負荷が左軸、タイムが右軸の2軸グラフができました。
グラフを見ると、負荷が高いとタイムが多く、負荷が低いとタイムも低い、という関係がありそうです。
2軸グラフのメリットとと注意が必要なこと
以下の点がメリットと言えます。
- 相関関係が見える:2つのデータにどのような関連性があるか視覚化される
- 直感的に把握できる:数字のみの場合と比べて、データの特徴が直感的にわかる
以下の点などに注意が必要です
- 軸の設定:軸の設定しだいで関係性を大きく、または小さく見せることもできるため、バイアスがかかる
- 相関や因果を誤って判断:軸の設定の問題に加え、そもそも関連性のないデータを2軸グラフにしても、何らかの関連性がありそうに見える場合もある